生涯自分の歯で楽しく食事をするために
「予防歯科の重要性」

歯の健康を守るためにも予防を心がけましょう

歯科医院での予防ケアが将来の歯の健康にかかわります

虫歯になってから治療するよりも、虫歯になることを未然に防ぐことができれば、お口のダメージをより少なくすることができます。日々のブラッシングはもっとも重要な予防ケアですが、定期検診により歯の状態を確認し、長期間にわたり健康な歯の状態を維持できるように処置を行う予防歯科を徹底することも大切です。

こちらのページでは、豊田市の地域密着型歯科医院「なかおか歯科こども歯科」が予防歯科の重要性についてご説明します。ご自身の歯を長期にわたって健康な状態で維持することができれば、結果的に歯にかかる生涯治療費を抑えることにもつながります。ご自身の状態に合った処置を受け、口腔内の健康を維持しましょう。

    歯の役割

  • その1:食べものを噛む
    きちんと噛むことで栄養を吸収しやすい状態にし、消化器官の負担を軽減します。
  • その2:味覚を補う
    「歯ざわり」「歯ごたえ」などの感覚は味覚を補助する役割があります。
  • その3:異物の感知する
    食べものに含まれる小骨や砂などを噛むことで異物を感知し、
    体内への侵入を未然に防ぎます。
  • その4:発音の補助する
    きれいな歯並びは正しく発音がしやすいというメリットがあります。
  • その5:見た目をよくする
    歯並びがきれいに生えそろっていると、笑顔の魅力がより際立ちます。
  • その6:力を加減する
    歯には力を加減する役割があり、食いしばることで全身に力を伝達します。

「Tooth wear」に注意しましょう

歯が溶けたり欠けたりしてしまう原因は虫歯だけとはかぎりません。たとえば嘔吐による胃酸によって溶けたり、強い噛み合わせによって摩耗したりすることで、歯が虫歯と同様のダメージを受けることがあります。こうした虫歯以外の原因で生じる歯のダメージを「Tooth wear」といい、実は虫歯よりもはるかに多いというデータもあります。虫歯と同様に歯にダメージを与える「Tooth wear」に該当する行為は極力控えるようにしましょう。

虫歯治療は「負の連鎖」ともいえます

年齢を重ねるほど健康な歯の数は少なくなります。80歳以上の日本人の平均残存数は8本であり、80歳以上の高齢者は2人に1人が総入れ歯を使っているという調査報告もあります。このように多くの高齢者が総入れ歯になる理由の1つとして考えられるのは、日本の保険適用による虫歯治療のあり方が原因なのではないでしょうか。

現在の日本は「歯医者=削って治す」というイメージが定着しきっていますが、本来歯科医師の使命は「削らずに済む歯科治療」を実現させることだと確信しております。

日本人のお口には、治療した虫歯が再発し、周囲の歯に感染するという「負の連鎖」が起きています。ご自身の歯をできるだけ長く健康な状態に保つためには、定期検診をきちんと受けて虫歯や歯周病を予防することが大切です。そして虫歯などの病気にかかってしまった場合も早期発見・早期治療を心がけましょう。

虫歯治療で陥りがちな負の連鎖の図式
虫歯治療で陥りがちな負の連鎖の図式

歯がしみるのは知覚過敏が原因かもしれません

「歯がしみる」「歯が痛む」という症状が見られる場合、知覚過敏である可能性もあります。知覚過敏とは、歯の表面のエナメル質が何らかの原因で薄くなり象牙質が露出。さらに冷たいものなどの刺激で痛み起こる症状のことです。

知覚過敏は一時的な症状だけの場合もあれば、そのまま悪化することもあります。早めの治療によって症状を改善できる場合もあるので、「歯がしみる・痛む」という症状を放置せずに早めに歯科医院に通ってください。当院では知覚過敏に関しても適切な処置を施しています。

知覚過敏の主な3つの原因

原因1

歯ぎしりやブラッシングのしすぎなどによって歯に負荷がかりエナメル質が削られたため

原因2

歯周病によって歯ぐきが下がり、象牙質が露出することによって

原因3

酸を多く含む飲食物の摂取によって、エナメル質が溶かされることによって

プロフェッショナルケアを上手に活用しましょう

「予防に必要なケアには、ご自宅で行うセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアの2種類があります。この両方をしっかり行うことが予防には不可欠といえます。毎日しっかりブラッシングしていても、お口の中のすべての汚れを落とすことはできません。

歯科医院で歯科医師や歯科衛生士によって専門的なクリーニングを行ってもらって初めて、お口の中にある汚れを取りのぞくことができるといえるでしょう。虫歯や歯周病から大切な歯を守るためにはプロフェッショナルケアが重要です。

定期検診の習慣と80歳での平均残存歯数
国名

日本

イギリス

アメリカ

スウェーデン

定期検診に
通っている人の割合
2% 70% 80% 90%
80歳での
平均残存歯数
8本 15本 17本 20本

欧米と日本の予防意識の違い

欧米では虫歯や歯周病にならないように毎日のセルフケアに加え、定期的に歯科医院でプロフェッショナルケアを受ける習慣があります。一方、日本では「歯が痛くなったら、歯科医院へ」という考えが主流であり、予防に関する意識の差があります。日本でも一時期は「痛くなる前に歯科医院へ」という時期もありましたが、悲しいことに未だ国民の意識や歯科医院に対するイメージは他の先進諸国に大きく遅れをとっています。

この部分には私たち歯科医師や、日本という国が抱える諸事情による部分も大きいのですが、現在、そしてこれからは「虫歯にさせないための、歯周炎にさせないための歯科医院」という時代が確実にやってきています。

歯への関心、意識の違いは80歳になった際の平均残存歯数で如実に表れており、日本人で80歳の平均残存歯数は10本に到達していません。これは定期検診に通う習慣の違いがもたらした差といえるでしょう。

日本での定期受診率はわずか2%、50人に1人しか定期受診をしていませんが、このデータを他の先進諸国と同等、それ以上に引き上げるのが私たち歯科医師の指名であり、日本国民全体を見据えたうえでも、そろそろ方向転換をすべき時期にさしかかっているのではないでしょうか。

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