歯周ポケットとは?

こんにちは。
なかおか歯科こども歯科 歯科衛生士の簗瀬です。
最近は少しずつ気温が上がり始め夏日を感じる日も増えてきましたね🌻
寒暖差も大きいため体調には十分にお気をつけください。
さて、今月の内容は『歯周ポケット』についてです。
テレビのCMなどで耳にされたことのある方も多いのではないでしょうか?歯茎の何か...とまではわかる方は多いですが、詳しくはご存知ない方もみえると思いますのでお話していきます。
歯周ポケットとは歯と歯茎(歯肉)の間にある溝のことです。
歯医者の検診で『歯茎のチェックしますね』と言われ少しチクチクする検査をされた方いますよね?実は歯周ポケットを測っている検査なんです。詳しく説明をすると、歯茎の先から歯を支えている骨(歯槽骨)までの距離です。
健康な人の歯周ポケット数値は3mm以内
歯肉炎or歯周病の人の歯周ポケットは3mm以上です。
数値が大きくなればなるほど歯周病が進行しているということになります。歯周ポケットが深くなればなる程歯ブラシでのポケット内の清掃が難しくなります。歯周ポケットに住み着く細菌が出す毒素により歯を支えている骨が溶けていくことで歯周病になります。
『3mm以上場合に数値がよくなる(改善する)ことはあるのか?』
とよくご質問を受けることがあります。
この答えはYESです、、、が改善しない場合もあります。
1・検査した日のお口の中が清掃不良で歯茎がパンパンだった場合
→ 歯医者での歯石除去などのお掃除やご自身の歯磨きの努力により細菌数が減り歯茎の腫れがなくなることで数値が改善します
2・検査した日のお口の中が清掃良好で歯茎の腫れがない場合
→歯を支えている骨は一度溶けてしまうと改善(元に戻る)することはないため数値は変わりません。
歯周ポケットは数値だけで見ると改善することはできますが、歯を支えている骨は元に戻すことはできません。したがって、歯周ポケットが深くならないために毎日の歯磨きや歯間ブラシ、フロスの使用でお口の細菌を減らしてあげることが重要です。
また、深くなった歯周ポケットはご自身の歯ブラシでは届きづらいため適度に歯医者でのお掃除を受けて頂くことをオススメします🌿